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2006年6月19日 (月)

裁定取引

裁定取引とは、「割安のものを買い、割高のものを売ることにより、全体の上下動の影響を極力排除しながら収益を挙げる手法をいいます。」(外為ドットコムより引用)。

突然書き出しましたが、実はこの「裁定取引」という用語今まで知りませんでしたw。

少し前に書いた記事のコメント欄で「裁定取引はしないんですか?」と、コメントを頂いた方がいらっしゃるのですが、私のコメントを読んでもらったらわかると思うのですが、実は「裁量取引」(システムトレードの逆語、裁量による取引)と勘違いして会話してました(恥ずかしいw)。

今日、偶然本屋で見ていた本に「裁定取引」の事が載っていて初めて気がつきました。その本では確か、以下のように書いてたと思います

相関関係のある通貨を利用してトレードします。相関関係があるという事はチャート上では常に同じような動きをしますが、全く同じではありません。ある一定の適切な価格差を持っていたとして、その差が開いたり、狭くなったりします。しかし、最終的には適切な価格差に戻ってくるため、そこを使います。

例えば、ユーロとポンドは相関関係があるといいます。わかりやすく考えるために、ポンド/円は大体200円~210円、ユーロは139円~145円で動くと仮定します。この時の平均的な価格差を例えば63円(=205-142)とします。

ポンドが安い時(204円)に買い、ユーロが高いとき(143円)に売ります。その価格差は61円ですが、一時的にゆがみが発生しただけなので、最終的には適切な価格差63円に戻ってくるのでそのタイミングで決済すれば以下のようになります。

ポンド買い:204円->207円(+3円)
ユーロ売り:143円->144円(-1円)

最終的な価格差は63円です。両通貨とも上昇しているのに、プラス2円の儲けがでました。

次は逆に、

ポンド買い:204円->202円(-2円)
ユーロ売り:143円->140円(+3円)

これも最終的な価格差は63円です。両通貨とも下降しているのに、プラス1円の儲けがでました。(ちょっと強引すぎるかもしれませんが・・。ま、説明という事でw。)

本来の意味からすると、全く同じ商品を別の取引場で取引を行い、安いほうで買い、高いほうで売るという事らしいのですが、それを為替市場で応用したものなのでしょう。本来同じ(ような)価格であるものの一時的なゆがみを利用して、利ざやを稼ぐ事を「裁定取引」とかいうようです。

ただ注意が必要なのは、相場はいつも動いているため、適切な価格差がいくらなのか?というのは判断できないということです。差が広がり続けるかもしれないし、縮まり続けるかもしれないという事です。その辺りは上手く見極める必要がありそうです。

このような取引手法は理屈が単純そうなので、システムを作ってもいいかもしれませんね。ちょっと考えてみようかな。おもしろそうかも・・笑

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コメント

いつも興味深く拝見させてもらってます。
本日の内容はいわゆる「さや取り」ですね。
ポンド、ユーロなどの組み合わせなんかは誰もが一度は
通る組み合わせじゃないでしょうか。
ほどよいゆがみが出たな、と思うときはたいてい時すでに遅しで
やられちゃうパターンではないでしょうか。
この場合ユロポンをトレードすればいいと突っ込まれるのがオチです。

投稿: | 2006年6月19日 (月) 21時54分

>??さん
そうそう、私もそう思います。枚数が同じなら、ユロポンと全く同じですよね。ユーロとポンドでレートが違うので、本来の裁定取引の意味からすると、同じ取引金額になるように枚数を調整する必要があるんだと思います。
ユーロ*Xロット=ポンド*Y△ロットが成り立つようにするのが正しい方法なんでしょうか。

投稿: FXPG | 2006年6月19日 (月) 22時45分

別通貨ペア間の値ざやを取るのは、「サヤ取り」や「スプレッド取引」と呼ばれる、裁定取引の仲間ですね(魔術師たちの心理学でも「機能する概念」として紹介されています)。
ちなみに、オプションや先物だと、更にストラドルやストラングルといった別の裁定取引のバージョンがあります。

さて、私もスプレッドのシステムをいくつか作って試してみましたが、個人的に為替のサヤは、ボラティリティの低さからほとんど利益が期待できないって感じですね。商品先物や株のような、割安や割高を生み出す背景があまり感じられないのも、為替でサヤがイマイチな理由の1つですね。

それよりも、スプレッドで値動きの上下動を出来る限り抑えつつ、大きなポジションを保有して、スワップでプラスのキャッシュフローを作るシステムの方がいい結果が出ると思います。

FXAの売買手数料無料を有効活用して、1ヶ月に1度ポートフォリオ構成を入れ替えるようなスワップ収入システムを作ると割といい感じですよ。

ちなみに、ロット数を偏らせる手法は、通貨ペア同士を使ったヘッジをするには有効ですが、それをやるよりもそれぞれの通貨ペアで各々システムを適用した後、それぞれの利益曲線をヘッジし合った方がいい結果が出やすいと思いますよ。

p.s為替で.同一通貨ペアの市場間値ざやを取る方法(いわゆる本来の裁定取引)ってあるのかなぁ?為替は証券会社を変えれば別市場ってことになるんだろうけど、証券会社間のポジション引継ぎって非現実的?

投稿: ますく | 2006年6月20日 (火) 00時00分

ポンスイ ですか? ポンスイ ですか?

でも、豪/羊は又裂きが起きますた(T_T)

ストラドル フォーーーーーーーーー!

投稿: レイザーラモンFX | 2006年6月20日 (火) 01時00分

>ますく さん
すでに実践されていたとは驚きです。いまいちなんですね。作ろうと思ってたけどやめようかな・・(笑)。
それにしても、毎回ますくさんのコメントは非常にためになります。

ところで、「スプレッドで値動きの上下動を出来る限り抑えつつ」というのは、どうゆう事でしょうか?
スプレッドで値動きが抑える事ができる??(@@)?

>レイザーラモンFXさん
まえMixiで書かれていた2つの会社を利用する方法はまさに「裁定取引」なんですね。「裁定取引」という用語を知らずに、会話してましたw。

投稿: FXPG | 2006年6月20日 (火) 07時32分

はじめまして。とっても為になる記事参考になります。
ちょっと質問なんですが、MT4でサーバー「InterbankFX-Demo Accounts - Interbank FX, LLC」を使ってます。
これって始値がGMT0:00ですよね?
なんとかNYオープンークローズで始値終値を設定できないでしょうか?
ご存じであれば、お時間があるときに教えて頂ければうれしいです。

投稿: IBFX | 2006年6月20日 (火) 07時50分

> すでに実践されていたとは驚きです。いまいち
> なんですね。作ろうと思ってたけどやめようかな・・(笑)。

あー、ごめんなさい。ネガティブなことばかり書いちゃってました。えーと、せっかくのネタなので、FXPGさん自身で1度は裁定取引のパフォーマンスをテストしていただいた方が実感できて納得できると思います。私が見逃しているポイントを発見できる可能性ももちろんあるので、ぜひぜひ試して見て下さい。作ったシステムは、そのままご紹介したスワップ収入システムに転用できるので、無駄にはならないと思いますよ。

> それにしても、毎回ますくさんのコメントは非常に
> ためになります。

ありがとうございますm(_)m
この一言はシステムトレードオタク冥利につきますね(^_^)

> ところで、「スプレッドで値動きの上下動を出来る
> 限り抑えつつ」というのは、どうゆう事でしょうか?

通貨ペア同士を合成すると、単一銘柄では成し得ない値動きが発生しますよね?これが更に逆相関な関係の銘柄同士であれば、お互いの値動きの大きさを打ち消し合います。すると、値動きの少ない(低ボラティリティな)銘柄が1つ新たに作られたような感じになります。この値動きに対してトレードを仕掛ける訳です。
ここで2つの銘柄(別に3つ、4つでも構いません)の合計スワップがプラスであれば、値動きの影響(いわゆるキャピタルゲイン/ロス)を抑えつつ、定期的なプラスのスワップによるキャッシュフローを安定して作ることができるという訳です。
後は最大ドローダウンの2倍ぐらいに耐えられる資金を用意すれば、全ての銘柄をバイ・アンド・ホールドし続けても、スワップ収入が入り続けるというコンセプトです。ちなみに、
私はこのシステムに加え、より値動きとスワップが安定するように、定期的なポートフォリオの見直しと入れ替えを行っています。これをやると、スプレッド分のコストは発生しますが、ほっとくよりも低リスクかなと思っています。

投稿: ますく | 2006年6月20日 (火) 10時12分

便乗質問、お許しください。

例えば、GBP/USD:USD/CHFを約1:2の割合でロング、USD/CHF、CHF/JPYロングし、合成ポンスイや合成ドル円をのポジションを持つ。結果、プラススワップを得ることになりということでよろしいでしょうか?

>より値動きとスワップが安定するように、定期的なポートフォリオの見直しと入れ替えを行っています。

 これは、各通貨が買値よりも安くなったら買い増し、高くなったときに売るか、高値で買った通貨と入れ替える操作のことでしょうか。

投稿: fishfish | 2006年6月20日 (火) 18時49分

なるほど、私も裁定決済の言葉だけは聞いてましたが中身は知りませんでしたありがとうございます、今後も勉強にお邪魔します。

応援クリックして帰ります。

たぬでした。

投稿: たぬ | 2006年6月20日 (火) 18時53分

FXPGさん、コメントへのコメントになりますが失礼。

> 例えば、GBP/USD:USD/CHFを約1:2の割合で
> ロング、USD/CHF、CHF/JPYロングし、
> 合成ポンスイや合成ドル円をのポジションを持つ。
> 結果、プラススワップを得ることになりという
> ことでよろしいでしょうか?

具体的な組み合わせについては、私のシステム成績に関わるため、お答えすることはできませんが、上記のような合成をしてスワップがプラスで利回りに納得がいけばOKです。各通貨ペアの比率については、ドローダウンが許容できればどんな構成でも構いません。バイ・アンド・ホールド戦略と同じく、ドローダウンは大きくなりがちなので、必要資金の計算や証拠金維持率には注意して下さい。

> これは、各通貨が買値よりも安くなったら
> 買い増し、高くなったときに売るか、
> 高値で買った通貨と入れ替える操作のことでしょうか。

いいえ。複数通貨ペアでのヘッジが効かなくなり、ドローダウンに大きな影響を与え始めた通貨ペアを外して、よりヘッジとスワップのバランスが取れている通貨ペアに入れ替える操作です。

値動き/スワップバランスを中心としたポートフォリオ入れ替えみたいなもので、買い増しやキャピタルゲインの獲得は狙いません(結果的にキャピタルゲインを得ることはありますが)

投稿: ますく | 2006年6月20日 (火) 22時59分

>IBFX さん
あ、そうなんですか。今まで特に意識した事はありませんでした。そうだとしたら、指値や終値の時間をずらすのは大変かもしれませんね。できなくはないと思いますが。
また時間のあるときに調べてみますが、もしよかったらメール頂けると忘れませんw。

>たぬ さん
応援どうもありがとうございます。
いつでもお邪魔しちゃってください♪

投稿: FXPG | 2006年6月20日 (火) 23時29分

>ますく さん
そういう事ですか。詳しい説明どうも、ありがとうございます。
定期的なポートフォリオの組み換えというところがミソな感じですね。組み換えのときには、逆相関のある組み合わせをまとめて入れ替えたりするんでしょうか?それか特にルールはなくケースバイケースなんでしょうか。
って、長くなりそうなのでとりあえずやめましょうかw。またネタのないときにブログの記事のほうで紹介していただけるとうれしいですw。

投稿: FXPG | 2006年6月20日 (火) 23時38分

じゃぁ最後ということで一言(^_^)
定期的なポートフォリオの組み換えというところがミソでしょうね。ある程度逆相関は意識していますが、基本的には適当に組み合わせて、シャープレシオがよくなるようにするって感じですね。とは言え、まだ運用しつつ試行錯誤ってところなので完成したコンセプトじゃありません。一番いいのは、自分でシステムをバックテストして実際に運用してみることでしょうね。
いずれ記事は書こうと思いますのでお待ち下さい。
p.s.裁定取引から、ずいぶん道が外れちゃってすみませんでしたm(_)m

投稿: ますく | 2006年6月21日 (水) 00時36分

>ますく さん
なるほど。私もちょっと、その辺りをキーワードにシステムを考えてみたいと思います。記事のほうは、楽しみにしておきます♪

>p.s.裁定取引から、ずいぶん道が外れちゃってすみませんでしたm(_)m

いえいえ、ますくさんにコメントしてもらうと、記事にいっそう深みが増す気がします。大歓迎ですので、ご遠慮なくどうぞwww。

投稿: FXPG | 2006年6月21日 (水) 22時01分

システムトレードは素人ですが、いつも興味深く拝見してます。
サヤ取りは自分の取引手法の一つとして取り入れています。
私が見ている通貨ペアはAUDNZDとEURCHFなのですが、
利点の一つとして、指標発表時の米ドルや円の急騰、急落に
フリーズせずww、落ち着いていられます。
まだ試行錯誤の段階ですが、対象通貨ペアのサヤの縮小拡大
だけをみて、システマチックにトレードすることも可能だと思います。


投稿: KFL | 2006年6月23日 (金) 11時55分

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